ヤシの木の選定作業が行われています。

2025.07.05

皆様こんにちは!
今朝から当館の園芸スタッフによって、海に面したお庭「豊松庭~ほうしょうてい」に生えている大きなヤシの木やアコウの木の剪定作業が行われています。

以前こちらのブログでもご紹介したことのある、クレーン付き高所作業車です。
左に見えているのがヤシの木。大きい!

大小さまざまなヤシが生えています。下のプールサイドの写真で左側に見えている島が、「知林ヶ島」です。3月から10月にかけて、干潮時刻になると砂州が出現して渡島出来ることから、縁結びのパワースポットとして人気の観光名所です。

海沿いにヤシの木が見えているのは南国風情がぐっと増しますね。指宿市内にある鹿児島県最大級の花のテーマパーク「フラワーパークかごしま」に向かう道沿いにも立ち並んでいますよ。
プールサイドに木陰を提供してくれるアコウの木は、クワ科イチジク属の常緑高木で、気根を伸ばす姿がガジュマルと似ていますが、葉の形や気根の伸び方、分布域などに違いがあります。アコウは葉が大きく、葉脈が目立ち、気根は太くタコ足のように岩や地面を這うように伸びて「歩く木」と云われます。

一方、ガジュマルは葉が比較的小さく、気根は細い紐状で高い場所から垂れ下がるように伸びます。また、アコウはガジュマルよりも分布域が広く、本州中部以南に広く自生しています。ちなみに、北限の一つは佐賀県の高串で、そこがアコウの木の北限地として国の指定を受けているそうです。

高所作業車の設置

午前中とはいえ、梅雨が明けた7月初旬。気温もすでに32度以上に上がり、熱中症対策は必須です。高所作業車での剪定作業は、安全の為にヘルメットと安全帯を着用して行われます。

芝を傷つけないようにゴム製のマットを敷いてジャッキを固定していく様子です。

高所作業車には、クレーンが備わっていて、その先端にある籠状の部分がゴンドラです。このゴンドラに作業員が乗って剪定作業を行います。ゴンドラにも操作パネルがあってこちらがクレーンを伸ばしたり位置を変えたりする操作盤になっているようです。

いよいよ剪定作業

豊松庭には、当館がこの地に宿を構える昭和35年以前から受け継がれてきた松の木や、アコウの大木が今も沢山残っています。その合間を縫って作業しやすい場所を確保しながらクレーンを伸ばしていきます。

目的の場所に着いたら、選定作業開始です!容赦なく(?)葉を落としていきます。こちらのヤシの木は葉もかなりの大きさなので、下に人がいないか、松の木を傷つけないか確認しながら場所を選んで切り落とした枝葉を落としていきます。

足元にはどんどん枝はが溜まっていきます。

左が切り終えたヤシ、右はこれからで、クレーンを異動させている所です。
ずいぶんスッキリしましたよね。これから当館では夏休みに向けて屋外プール営業がはじまり、下に大勢の人が行き来します。強い風で葉が落ちて怪我をしないように、毎年この時期にこの選定作業が欠かせません。

プールサイドには去年開催された将棋対局「竜王戦」で藤井聡太竜王も撮影をされていた「IBUSUKI」のロゴオブジェがあって、当館の人気撮影スポットです。ここから初日の出や、ロケットの打ち上げを見ることも出来ます。

剪定作業は数日掛けて行われます。ついでにアコウの木も枝の剪定をしています。

7月19日から、今年の屋外プール営業がスタートします!今年も気持ちの良い夏を迎えられそうです!