門松が設置されました!
2025.12.26
皆様こんにちは!
休館日明けの今日12月26日、玄関前に門松としめ縄飾りが設置されました。

過去のブログでもお伝えしてまいりましたが、当館の門松は毎年園芸スタッフが竹を切るところから手作りで製作しています(*’▽’)
土台にまず土を入れて竹を立てます。縁起物ですので、垂直と水平を慎重に確認しながら整えていきます。



土の中にパイプを立てる


パイプの中に水を注ぐ

松の枝は手前に立てます。松は冬でも緑を保つ生命力と長寿の象徴であり、「祀る(まつる)」に通じることから神様が宿る木(依り代)とされて、歳神様が家を訪れる際の目印として飾られます。家族の健康と繁栄を願う意味が込められています。
次に葉牡丹を飾り付けます。葉牡丹は、幾重にも重なる葉が「幸運が重なる」ことを、紅白の色が「紅白でおめでたい」ことや「祝福」を意味していて、花言葉の「祝福」「利益」「慈愛」とも相まって、縁起物として飾られます。元々は高価な牡丹の花の代用として、江戸時代に門松に用いられるようになった歴史があるそうです。

土入りポットの葉牡丹を飾る

沢山蕾のついた梅の枝は水を貯めたパイプにさす

門松の周りを葉牡丹で囲む

ユズリハの枝を準備する
門松の梅は、早春に他の花に先駆けて咲くことから「出世」「開運」「豊かさ」の象徴であり、厳しい寒さの中でも香りの良い花を咲かせるため「生命力」「忍耐」「高潔さ」を表し、松竹梅の「梅」として「喜び」や「縁起の良さ」を添える意味があります。また楪(ユズリハ)には、「子孫繁栄」や「家系が代々続く」という縁起の良い意味が込められています。

こちらの赤い実を付けた枝は千両(センリョウ)」です。「富」「繁栄」「裕福」を象徴する縁起物で、金運や商売繁盛、家内安全、子孫繁栄を願う意味があります。たくさん実をつける様子が、お金が豊かに増えることや、子宝に恵まれることを連想させるため、お正月に飾られ、福を呼び込むとされています。

正面から見てバランスを確認しながら、門松が整えられていきます。このあと、銀竹飾りなどが添えられて華やかさを増していきます。下の赤い葉は南天の葉です。南天(ナンテン)は、「難(なん)を転(てん)ずる」という語呂合わせから、厄除け・魔除けの意味を持ち、「難を転じて福をなす」という縁起の良い植物とされています。赤い実が成るのも特徴で、お正月に華やかさを添え、神様を迎える目印としても使われ、家庭の繁栄や健康を願う意味が込められています。



最後に梅結びをした縄を正面に飾り付けたら、当館の門松の完成となります(*’▽’)



しめ縄飾り
玄関前にある当館の屋号付近には、毎年しめ縄飾りも付けられます。園芸スタッフによる玄関前の門松の設置作業が終わると同時に、施設部の別チームが玄関前に到着して、今度はしめ縄飾りが設置されていきます。

高さのある脚立に登って、重量のあるしめ縄飾りが持ち上げられていきました。


3人がかりで設置されています

脚立の上は確認できる範囲が少なく位置を微調整

雰囲気を損なわない様、針金を使って固定

様々な角度から確認しています
なによりも重さで落ちりことがないように、何度も調整、確認しながら設置されていました。


しめ縄飾り取り付けも完成です!

館内の正月飾り
休館日の昨日のうちに、館内のロビーや宴会場前の廊下などにもお正月飾りが設置されていました。

ロビーの窓ガラスに毎年掲げられる「迎春」の文字。旧暦では正月節(旧暦12月後半から1月前半)が新しい春を迎える重要な節目でした。このため「春」という字が新年の意味で使われるようになりました。この窓から日の出を見ることもできますが、ブーゲンビレアや松などが目の前にありますので、海側のお部屋なら窓から、またはプールサイドまで出て行って海辺で日の出のご来光を見るのがお勧めです。プールサイドにはIBUSUKIの文字のフォトオブジェもあります。

フロントスタッフが作業にあたります

文字の傾きが無いか確認しながら設置


ラウンジには鏡餅を飾る場所があります

第2ロビーに獅子飾りがあります
薩摩伝承館入り口に門松を設置
玄関前に門松を設置したあと、園芸スタッフ達は薩摩伝承館の入り口にも門松を設置しています。

設置していく手順は先ほどと同様に、複数人で進められています。



土によって中心の竹がしっかりと固定されるまで支えられています。


竹が固定されて、松がしっかり正面を向いて位置を整えたあと、玄関前と同じように蕾を付けた梅の枝や南天の枝を指すパイプを差し込んでいきます。


門松の「竹の節」は、「そぎ(斜め切り)」にすると「笑い口」に見え、「笑う門には福来たる」の縁起を担ぎます。
切り口の角度も左右の門松同士が揃っています(下の写真)


設置完了しました!薩摩伝承館の建物入り口にもしめ縄飾りが取り付けられています。


今年も残すところあと僅かとなってきました。年内の催し物も残りわずかです。お越しの際はぜひお正月飾りもご覧くださいませ。






