庭先で利休梅が咲いています
2026.03.07
皆様こんにちは。
今日の指宿は昨日の雨があがって晴れです。柔らかい春の陽が射していますが少し肌寒く、今朝の気温は12℃程です。日本には、立春、春分、夏至、冬至など、季節を表す言葉「二十四節季(にじゅうしせっき)」があります。1年を春夏秋冬の4つの季節に分けて、更にそれぞれを6つの節に分けたものです。
今日3月5日は、二十四節気の「春の節」の内の中盤に差し掛かる啓蟄(けいちつ)です。旧暦の二月・新暦の3月5日頃を指します。啓蟄とは、冬眠していた虫や生き物たちが、暖かさを感じて土の中から出てくる頃を指します。春の訪れを告げる季節の指標であり、徐々に寒さが和らぎ、植物の芽吹きも始まる時期です。二十四節気は農業に密接していて、種まき、田植え、収穫の最適な目安として活用されてきた知恵の結晶です。
利休梅(リキュウバイ)

利休梅が敷地内の苔庭近くで花を咲かせていました。
日本では4〜5月頃に白く清楚な花を咲かせるのが一般的で、桜が散った後の、初夏の訪れを感じさせる晩春に楽しめる花木とされていますが、指宿では3月初めに咲き始めています。中国原産のバラ科落葉低木です。
利休梅の名前の由来は、茶人・千利休(せんのりきゅう)です。
明治時代末期に中国から日本へ渡来して、梅に似た白い清楚な花が利休の命日(旧暦2月28日)頃に咲くことや、茶花として好まれたことに由来し、茶庭(ちゃにわ)の代表的な花木となっています。日当たりと水はけの良い場所を好み、病害虫も少なく、寒さに強く育てやすい花木だそうです。

庭先にあると純白の花弁が目を惹いて、とても綺麗です。バラ科の花なので桜やアーモンドの花にも何となく形や雰囲気が似ていますね。花の大きさは2cmから4cm位でした。

枝先には種らしきものが付いていました(下写真)。
調べてみると、秋(9〜10月頃)に褐色に熟した種を採取して、乾燥させずにすぐ蒔く「とりまき」が基本だそうです。この時期に枝に残っているので、去年の秋に実ったものがそのまま枝についているのでしょうか…。種は1つの果実に複数入っていそうです。発芽率は低いらしく、日当たりと水はけの良い場所を好み、種から育てて約3年で開花することがあるようです。

花弁が開く前は筒状になっているみたいです。

日の当たる方へと枝が伸びて咲いているようでした。

当館の利休梅の周辺は松の木が植えられていて、根元は芝と苔が生えています。

苔(コケ)は湿った場所を好みますが、水はけが悪いと蒸れて腐りやすいため、基本的に「保水されつつ水はけの良い環境」が合っています。この苔は恐らくコツボゴケの一種だと思います。他にも様々な形や種類の苔が密集しているようでした。

当館のお食事会場「源彩」からこちらの苔庭が見えます。開けていて水分があり、程よい木陰で所々に陽が射しています。このような環境が利休梅にも合っているのかも知れません。

当館では、様々な季節の花が咲いています。これからの季節は、久留米ツツジ、サツキ、射干、平等院藤、ジャカランダなど次々と花を咲かせます。お越しの際はぜひお庭の景色もお楽しみくださいませ。






