新しい砂像が完成しました!

2025.08.24

皆様こんにちは!
今月初めに土台作りを開始した、将棋対局「白玲戦と竜王戦」に向けてデザインされた砂像がついに完成しました!
朝の製作再開からの様子をお伝えいたします。

今朝は快晴で時折涼しい風が吹き抜けていました。

制作して下さったのは、砂の祭典実行委員会・南さつま市役所観光交流課の皆様と、長年砂の祭典で砂像制作に携わっていらっしゃる、日本砂像連盟 加世田本部所属の大工園昭則様・大工園望様、双子のご兄弟です。

砂像を制作して下さっているお二人の経歴を少しご紹介いたします。
お二人は吹上浜砂の祭典での製作はもちろん、 数々の砂像展などにも参加されています。

・福岡県の芦屋海岸で開催される「あしや砂像展」に2015年から参加
・鳥取砂丘「砂の美術館」10周年記念事業「砂のルネッサンス2017」の目玉企画において
 「日米の文化」をテーマとした砂像製作には“日本文化の代表”を製作するチームとして参加
・2022年に全国のブランド和牛が集まる「和牛のオリンピック」とも称される
 第12回全国和牛能力共進会(全共)の鹿児島大会にて鹿児島和牛が二大会連続で総合優勝し、
 記念の砂像を制作

…などなど、ご紹介した以外にも数々の砂像制作のご経歴をお持ちです。

こちら↓は玄関に面していて、来月6日に第2局が行われるヒューリック杯第五期白玲戦で将棋駒を手にした女流棋士をイメージしてデザインされています。美しい着物の柄や髪の流れなど、とっても繊細ですね。掘り出していく過程を傍で見ていると、迷いなくサクサク進められているように見えるのですが、その時々で砂に含む水分や固さと、経験や勘を照らし合いながら、難しい作業だと話してくださいました。

砂の奥行がもたらす影が、とてもリアルで生き生きとした表情を見せてくれます。

続けてお客様駐車場に面したこちら↓は、12月に対局が予定されている竜王戦のデザインです。

日輪に向かって竜が昇っていく勇壮なイメージがデザインされています。昨日の午後最後に外された砂像最下部の型枠があった部分には、いよいよ対局のロゴが掘り出されていきます。

画数の多い漢字など、砂の重みなどで脆くならないように、糊水を時折吹きかけて固めながら慎重に作業されていらっしゃいます。

更に制作は進んで、タイトルの下部にも竜の尾が伸びていきます。
2日間とも、朝から夕方まで…並外れた集中力だと感じます。

一通りの掘り出しがこれで完了となりました!直ぐに型崩れを防ぐ糊水を吹きかけて保護していきます。

砂を掘る作業が終わると、足元の芝を保護するために敷いてくださっていたブルーシートを外して洗います。
作業中に片付けも並行して効率よく進んでいきます。

更に、砂像の土台部分を平らにして整えていきます。

一方、玄関に面したデザイン中央にはヒューリック杯白玲戦のタイトルが掘られ、更に右下には指宿市花のハイビスカスが施されていきます。側面まで回り込むようにダイナミックに咲いています。

手にした写真を参考に、瑞々しいハイビスカスの花が職人技で立体的に掘り出されていきます。

途中でフロントスタッフからかき氷の差し入れ。夏休み期間で15時以降はフロントラウンジにあるウェルカムドリンクの他にもかき氷器を用意していて、お好きなシロップで作ることができます(*^▽^*)

時折水分補給や休憩も挟みながら、急ピッチで砂像作りが進んでいきます。
午前中はチェックアウトされたお客様が、午後はチェックインされるお客様が立ち止まっては撮影に寄ってくださっています。砂像は完成後も触ると傷んでしまう事がございますが、ぜひお気軽に記念撮影などして頂ければと思います。

ふと気が付くと砂像の側面に当館のロゴが…!ありがとうございます( *´艸`)

こちらも完成し、丁寧に保護していきます。
この後も数日掛けて保護の糊を吹きかける工程が続きますが、まずは完成です!

砂像がついに完成!

砂像のもととなる土台の完成から数日寝かせて、昨日と今日で白玲戦と竜王戦デザインの掘り出し製作が行われてきました。

今日の制作にあたられた大工園ご兄弟と、南さつま市の市職員の皆様で最後に記念撮影しました!(^^)!

毎年5月、ゴールデンウィークの時期に南さつま市で開催されている「吹上浜砂の祭典」は、自然環境の大切さや尊さを感じ、砂文化を通して人と人の交流を深め、郷土愛を育みながら人づくりを目指しています。地域の皆様をはじめ、たくさんのスタッフによって支えられているイベントです。

砂の祭典公式サイト

いよいよ9月6日に迫るヒューリック杯第五期白玲戦 七番勝負の第2局「大盤解説会」については、
薩摩伝承館公式ホームページもぜひご確認ください(*^▽^*)