もうすぐひな祭り、今年も雛壇が飾られました
2026.03.01
皆様、こんにちは。
今日から3月、当館のフロントロビーには雛壇が飾られています。雛祭り(3月3日・桃の節句)は、女の子の健やかな成長と健康、幸せを願う伝統行事です。女の子の身代わりとなって災いを引き受けてくれる「雛人形」を飾り、ちらし寿司、ハマグリのお吸い物、ひし餅などを食べて、家族でお祝いするのが一般的です。

雛祭りの起源は、平安時代中期(約1000年前)に始まった、災いや穢れを人形(ひとがた)に移して川に流す厄払いの行事だったと云われています。また雛飾りは平安時代に天皇と皇后の婚礼儀式を表したものといわれていて、平安時代の宮中正装である華やかな束帯・十二単(じゅうにひとえ)を着用しています。
写真の八段飾りは江戸時代後半に主流となった、非常に豪華で形式の整ったスタイルで、江戸時代には20人を超える人形や豪華な階段飾りや御殿が飾られることもあったようです。現代の主流は7段や3段ですが、8段は歴史的な贅沢さと重厚感の名残が感じられます。当館の雛飾りは、数十年前から飾られてきたものです。
段ごとに意味がある飾りたち
婚礼の儀式を表している雛壇の最上段には、玉台に座るお内裏様=新郎新婦にあたる手に笏(しゃく)を持った男雛と、檜扇(ひおうぎ)を持った女雛が飾られます。二人の後ろには金の屏風、両脇にはぼんぼり、二人の間には祝いのお神酒が置かれています。
二段目には婚礼の儀式で祝い酒を供する役割の三人官女がいます。雛飾りの紅白餅(丸餅)は、赤(魔除け・太陽)と白(清浄・月)の二重ねで、陰陽を表すおめでたいお供え物です。高坏(たかつき)という台の上に置かれ、主に三人官女の間に飾られる縁起物です。
三段目の愛らしい五人囃子は、婚礼のおめでたい席を盛り上げるための音楽隊として参加しています。






続いての段には向かって左に橘、右に桃が飾られます。
どちらも邪気を払い、女の子の健康と長寿を願う縁起物です。橘は「不老長寿・永遠」を、桃は「魔除け・厄除け」の力を象徴し、平安時代からの宮中風習に由来する、無病息災を祈る大切な飾りです。


右大臣


左大臣
その内側に居るのが、平安貴族の右大臣・左大臣は、「随身(ずいじん)」と呼ばれる、お内裏様たちを守る警護役の二人組です。向かって右側に老人(左大臣・知恵者)、左側に若者(右大臣・力の持ち主)が飾られます。左大臣の方が格上で、白い髭があるのが特徴です。警護役の彼らは「弓・矢・剣」を携えています。右大臣・左大臣という呼び名は、男雛・女雛から見たときの名前です。
また随身の間には、一般的には赤・白・緑の3色で「雪の下に新芽が芽吹き、桃の花が咲く」様子と、健康・長寿・魔除けの願いが込められている菱餅が飾られます。当館の雛飾りは、5色(赤、黄、桃、緑、白)で飛騨地方など一部地域で見られます。色の意味は下から、雪解け、新芽、花、稲穂の実り、そして祝いの赤を表現する伝統風景を表しています。

つづく五段目には、仕丁(しちょう・じちょう)の三人が座ります。仕丁というのは宮中の雑用係のことで、表情豊かな3人の庶民の人形です。「三人上戸(じょうご)」とも呼ばれていて左から、泣き・笑い・怒りの喜怒哀楽を表現し、人生のドラマを象徴しているそうです。右側は起こって顔が真っ赤ですね( *´艸`)

六段目からは、雛道具(嫁入り道具)が飾られています。
針箱や鏡台、箪笥、火鉢、長持・挟箱、茶道具、御駕籠・牛車などです。




いかがでしたでしょうか?雛飾りの意味が分かりますと見るのが一層楽しめますよね♪
お越しの際はぜひフォトスポットとしてもお楽しみくださませ。






