北薩探訪【出水酒造編】
2021-01-23
昨年、当館売店での試飲販促イベントに、
片道約2時間半ほどかけて、何度も出水市からわざわざお越し頂いていた
出水酒造株式会社 様。
古くから天然水をいかした焼酎づくりが盛んな町で、
本格焼酎「出水に舞姫」をはじめ、「赤鶴」「出水は鶴之里」などを製造されています。
先日工場見学をさせて頂けることになり、出水市へ行ってまいりました!
出水市は、毎年冬に国指定の天然記念物のツルが、ロシア・シベリアや中国東北地方から
越冬の為に飛来してくる、鶴の里として有名な町です。
のどかな風景にひと際目を引く大きな建物、こちらが出水酒造様です★
工場の中に入らせて頂き、その清潔さに一同ビックリしました!
「焼酎はお客様のお口に入るものなので、それを造る蔵は常に清潔でいなければ」ということで、
毎日隅々まで清掃されているそうです。床もガラスもピカピカ!
焼酎の原料は大きく麹、薩摩芋(コガネセンガンという品種が主)、水の3つです。
こちらで使う麹は、白麹と黒麹だそうで、サンプルを見せて頂きました。
(画像左上)
薩摩芋はベルトコンベアで運ばれ洗われた後、中央にあるまな板で芋を切る作業は全て人の手で行います。
カットされた芋を使用して一次仕込みが行われます。
(左下)
麹菌と芋、水を入れ熟成させる二次仕込みの際に使われる、「櫂棒(かいぼう)」というもの。
材料を混ぜるための棒で、長さは2メートル以上あります!
そしてとても重い!!男性でも持ち上げるのがやっとです。
(右下)
醸造させるかめ壺、たぬきの置物で有名な信楽焼の壺を特注されているそうです。
こちらも150センチくらいの高さで、人がすっぽり入れそうな大きさでした。
「赤鶴」という銘柄は、このかめ壺ではなく杉の木でつくられた樽で醸造されます。
木の色や香りが移り、風味豊かなものに仕上がります。
この樽は釘を一切使用しない職人技によるもので、銘柄ごとの細部への強いこだわりを感じました。
その後こちらのレーンを通って瓶詰めし、ライトを照射させ人の目によって最終確認をした後、
ラベルが貼られ、全国に出荷されます。
…と、ここまでで一連の流れが完了するのかと思いきや、
出水酒造様での焼酎づくりにはまだ続きがありました!
実はこちら、工場と同じ敷地内に「ホテル泉國邸」というホテルを併設されているのですが、
1階のエントランスの下、何と地下にもかめ壺を貯蔵されていました(゚д゚)!!
エレベーターのドアが開いた瞬間、ふわっと焼酎の香りが漂ってきました♪
地下蓋に被せてある紙の色で銘柄を判別しているそうですよ。
また画像下は、こちらのホテルでウェディングを挙げられた記念で、
かめ壺に焼酎を仕込むようにされているそうです。
一行は再度工場内に戻りました。工場内にはお食事処や売店があり、
工場見学とあわせて食事やお買い物が楽しめます★
食事は手打ち十割そばが名物とのことで、そばとのセットメニューが豊富でした!
(そばが召し上がれない方には、和風ラーメン等のメニューもありました)
食事と一緒に、焼酎試飲も楽しむことも出来ましたよ^^
売店では焼酎はもちろん、盃やオリジナルのエコバッグ、
焼酎のおともにピッタリの地元名産品など、たくさんの魅力的な商品があり目移りしてしまうほどです。
焼酎づくりの丁寧な説明と、食事や売店などの施設も充実していて、
本当にたっぷり工場見学を楽しませて頂きました
教えて頂いた内容を、当館でもぜひお客様にお伝えさせて頂ければと思いました。
(工場見学ご希望の際は、出水酒造様の公式HPなどで
事前のご確認をされてから行かれることをお薦め致します)
出水酒造株式会社様→ https://izumi-syuzou.co.jp/