10/22~ 草木染め工房 染まり屋 展示販売会が開かれています。
2023-10-22
皆様こんにちは!
今年は指宿にも「秋」があり、過ごしやすい気候が続いています。
昨日は一段と寒さが増して、いよいよ冬に向けて季節が移り替わっていると感じます( *´艸`)❄
そんな秋から冬にかけて今の季節にぴったりな商品、独学で「草木染め」をされている染まり屋さんが販売会に来てくださいました!
染まり屋を営む鎮守さんは、元々アパレル業界に長く居た方で、既製服店をされていたのですが、縁あって現在の染まり屋(元もやし工場)をたった一人で改装して、更に独学で草木染めを一から学び、工房兼ギャラリーとして7年程前から始めました。場所は池田湖の近くです。
藍染の色染めは「水と空気と太陽」
池田の綺麗な地下水と、指宿鰹節の製造過程で出た木灰を利用した、指宿ならではの藍染め製法で作り上げた、美しいストールやハンカチ、お洋服など様々な商品を展開されています。
こちらは染まり屋さんがテレビ取材(KKB鹿児島放送)された際の動画です。
『水と空気と太陽と』~池田湖湖畔で草木染め~”Jチャン+”カメラマンリポート(3月17日(水)放送)
こちらは、ストールです🔻
木綿や今治タオル生地、シルクなど様々な素材があり、どれも肌触りがよく、美しい色合いをしています。
手染めならではの個性があり、身に着ける人に合った色合いに出会えるのは展示販売ならではですね。
🔻こちらのストールは「茜/あかね」で染められています。弁柄色の様なこっくりとした深い朱赤で、テクスチャも美しい国産シルク素材です。
こちらは軽やかな手触りの国産シルク素材で、矢車附子(ヤシャブシ/松ぼっくり)で染められたストールです。美しい風合いのある光沢が魅力。
商品と一緒にディスプレイされていたのは、染料となる材料です。
🔴左上は、五倍子(フシ/ヌルデの葉茎にできる虫こぶ)です。染めると美しいグレーで、紫の色味が出るそうです。平安時代には黒色を染めるのに用いられて、お歯黒の原料にもなりました。
🔴中上は、ミロバラン。整腸作用のある漢方薬でもあり、タンニンを多く含み綺麗なカーキ色になります。ミロバランは邪気を祓うそされ、インドの僧侶が纏う袈裟の色で更紗はまずミロバランで下染めするそうです。
🔴右上は、玉ねぎの皮。外皮に含まれる色素(ケルセチン)が媒染によって色味を変え、黄色や、草木染めでは希少な緑色・モスグリーンになるそうです。
🔴中央は、染まり屋のきっかけを作ったもやしの種。失敗を重ねて希少な緑色を再現しています。経年で美しいオレンジ色へと変化するのも楽しみの一つ。
🔴右中央はウコン。カレーの材料ターメリックで有名。木綿に良く染まり、殺菌・防虫効果に優れているので産着や肌着、手拭いとして、また、掛け軸や茶道具、反物などを包む布として広く使われました。
🔴左下は、クチナシの実。色名でも知られ、食品の着色料としても広く利用される、お正月の栗きんとんのような、綺麗な黄色に染まる他、タンパク質分解物の混合物を酵素処理することで、青や赤などに変化させることもできます。
🔴下中央は、アカネ。茜色の名の通り、見事な赤を出すことが出来き、茜の根に含まれているアリザリンという成分がアルミや銅といった媒染の影響を受けて様々に変化させることができます。染野回数を重ねるにつれて赤みが増します。
🔴右下は、ログウッド(アカミノキ)。血の木とも呼ばれるアメリカの先住民族マヤ族が伝統的に使用していた染料で、日本には明治中期に輸入されるようになりました。大正になると京黒染に使われるようになる、紫から黒の色合いを表現することができる染料です。
2023年10月22日・23日指宿白水館の売店で展示販売会を開催します。
10/22(日)15:00~22:00
10/23(月)8:00~10:00
観光で池田湖に訪れた際にはぜひ、工房にも足を運んでみてはいかがでしょうか✨
染まり屋
〒891-0312 鹿児島県指宿市池田3454 経路はこちら