九州の食と体験を題材としたアジア発高付加価値ツアー

2025-02-02

皆様こんばんは!

本日、薩摩伝承館ではインバウンドのお客様に向けて九州観光機構が行う観光事業の一環として呈茶体験や、スペシャルディナーの会場となりましたので、その様子をお伝えしたいと思います。

一般社団法人九州観光機構では行う事業のひとつとして「九州の食」を活用した高付加価値旅行コンテンツづくりに取り組んでおり、今回それらを盛り込んだ旅行商品が現地旅行会社と提携して販売されて現在の春節に催行されています。

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今回は、1/28~2/4の旅行期間の中で、大分県の湯布院や熊本県の黒川温泉を経て鹿児島県内を広く巡ります。九州は豊かな自然と温暖な気候に恵まれて、農業産出額が全国のおよそ2割を占める食料供給地であり、訪日観光客のニーズを満たす「食」のコンテンツを多く有します。九州の美味しい食材やお食事、体験型の観光を通して観光産業だけでなく、地域の多様な産業にも波及させて地域経済の活性化を目指す事業となっています。

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日本茶鑑定士最高位 茶師十段による呈茶体験

薩摩伝承館の奥にある浮見堂で池田撰茶堂の店主 池田研太(茶師十段)による呈茶体験が行われました。呈茶(ていちゃ)とは、お客様にお茶を差し上げることを意味します。神社やお寺、美術館、陶磁器の展示会など、さまざまな場所で提供される日本文化のひとつでもあります。茶葉の育て方で異なる特徴が生まれることや、美味しさを引きだす淹れ方や作法といった日本茶の知識がツアー参加者に伝えられました。

池田製茶株式会社は1948年から鹿児島市天文館で茶商を営み、「池田選茶堂」という屋号で新ブランドで鹿児島のお茶の様々な美味しさと魅力を発信しています。

池田選茶堂ホームページ
https://ikedasenchado.com/

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玉露、ほうじ茶などのテイスティングやそれぞれのお茶に合った淹れ方がお茶の味わい・香りを、人の五感で評価する体験を通して伝えられました。ちなみに、池田研太さん努める茶師十段という最高位は全国にたった15人しかいないのだそうです(!)

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Feniceでスペシャルディナー

呈茶体験のあとは、指宿名物の砂むし温泉も体験されました。そして、ご夕食では薩摩伝承館のリストランテFeniceでスペシャルディナーが提供されています。今回の催行はシンガポールと香港からのお客様だったこともあり、さらに春節に合わせて、旧正月の伝統行事「ローヘイ」が準備されました。ローヘイ(捞起)とは広東語で「放り投げる」の意味ですが、魚生(ユーシェン)というお料理(刺身、野菜をスパイスと調味料で和えたお祝いのサラダ)を皆で混ぜて美味しく頂く、というもので、新年の幸せを皆で祝う象徴的な伝統行事なのだそうです。

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今回のイベントに合わせて集まったのは、フレンチの巨匠と呼ばれる3人の有名シェフたち・・左から太田昌利シェフ、上柿元勝シェフ、中村勝宏シェフです。

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ディナーが始まる前に、お祝いサラダで「ローヘイ」が行われて、それぞれに取り分けられました(*'▽')今回の催行は九州観光機構のスタッフも同行しており、マスコミ撮影なども並行して行われています。

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お祝いサラダの食材は、鹿屋のカンパチ、有機霧島のサーモン、天草の鯛のフュメと県内の有機野菜です。

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こちらは桜島大根のお祝いサラダのローヘイです。中に先ほどの九州のお刺身がたっぷりと入っています。こちらをサラダと一緒に盛り合わせてご提供しています。

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シェフからメニューの紹介もあり、通訳の方を通して九州の食材について伝えられていました!

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この後、ツアーは鹿児島城山ホテルを拠点に移して、熊本県まで向かいます。今回のツアー体験を通して、九州の魅力、鹿児島の魅力が沢山の海外方に伝わればと願っています。

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