4月8日は花まつり
2025-04-08
皆様こんにちは!
今日は4月8日、当館の年中行事のひとつ「花まつり」を中庭(白水庭)で行っています。
花まつりの由来
「花まつり」がなにか、ご存知でしょうか?
これは仏教の開祖であるお釈迦様の誕生日(4月8日)を祝う仏教行事で、正式には「灌仏会(かんぶつえ)」といいます。
紀元前5世紀頃の4月8日に、ヒマラヤの麓カビラ国(現在のネパール)の太子として浄飯大王(じょうぼん だいおう)と摩耶夫人(まやふじん)の父母のもとに、ルンビニの花園で釈迦(ゴータマ・シッダッタ)が誕生しました。
花まつりは、お釈迦様の誕生日のことです。
日本の「花まつり」いつから?
日本では、推古天皇(日本初の女性天皇/すいこ てんのう)の時代(606年)に奈良県の元興寺(がんごうじ)で初めて「花まつり」が執り行われたと伝えられていて、現在でも日本各地で宗派を問わず行われている行事となっています。
当館では中庭(白水庭)に、沢山の生花で囲んだ花御堂を設置いたしました!
先ほどの「ルンビニの花園」というのは、お釈迦様がお生まれになった所の名前です。インドとの国境に近いネパールに、今もその遺跡があり、そこはかつて小鳥のさえずる美しい花園であったと伝えられていて、仏教寺院では誕生仏を沢山の花で飾った花御堂(うるみどう)を作って祝う「花まつり」が広まったと云われています。
花まつりのお作法
花御堂の中に灌仏盤を置いたらお釈迦様像を安置して、足元に甘茶を入れます。参拝する時はお釈迦様像に甘茶をかけてお祝いしましょう。甘茶をかけるのは、お釈迦様の誕生時に天から降りた甘露の雨に由来しています。
金柄杓(ひしゃく)を手に取ったら、中の甘茶をすくって・・・
ゆっくりとお釈迦様に甘茶をかけてあげます。
お釈迦様は右手で天を指し、 左手で地を指しています。これはお釈迦様が生まれて初めて「天上天下唯我独尊」と言った、とされるポーズを模しています。
御堂内部の天井には蓮の花が描かれています。お釈迦様の誕生を告げて蓮の花が開いたという伝説があることに由来しています。
甘茶のお土産
会場には、甘茶パックをご準備していますので、ぜひお土産にお持ち帰りください。
甘茶の木は日本でお寺の庭先などでよく見かけます。日本特有の薬で、日本の中部山地に自生するユキノシタ科アジサイ属の落葉性の低木で、葉が生薬として用いられます。抗腫瘍作用、抗アレルギー作用、抗菌作用、利胆作用があります。甘茶はその名の通り甘く、口腔清涼剤の製造原料としても用いられます。
お越しの際はぜひ中庭「花まつり」を体験してみてください。お釈迦様の誕生を祝うことで、無病息災や子どもの健やかな成長、厄除けなどのご利益を願います。